水栓金具は名前の通り水道水を調節するための金具で、キッチンや浴室などさまざまな場所で使用されます。
その中でも大きく分けて「単水栓」と「混合水栓」という2つのタイプに分かれています。
今回はそれぞれの違いや特長についてご紹介します。
単水栓は、冷水のみまたは温水のみを供給する水栓です。
流量や水の出し止めの機能のみを持ちます。
一般的に洗面所の洗面台やトイレ、ガーデンホースなど幅広く設置されています。
単水栓は設置が簡単で機能もデザインもシンプルであるため、手軽に設置できるというメリットがあります。
単水栓の中でも吐水口の動かない「横水栓」や、吐水口が可動する「万能ホーム水栓」等いろいろな種類があります。
温水と冷水の両方を供給し、流量や温度を調節できる水栓です。
キッチンやバスルームでよく見られるタイプで、水温の調整機能が求められる場所に適しています。
ただし、設置には専門的な知識と技術が必要となり、単水栓よりも高価です。
~混合水栓の主な種類~
シングルレバー混合栓
一つのレバーで冷水と温水の流量と温度を調節するタイプの混合水栓です。
レバーを上下に動かすことで流量を、左右に動かすことで水温を調節します。
その操作性の簡単さから、キッチンやバスルームで広く使用されています。
主な製品
TOTO TKS05305J
サーモスタット混合栓
湯水の混合量を自動で調節し、特定の温度を保つ機能を持つ混合水栓です。
水温調節ダイヤルと水量調節レバーを備えており、一度設定した温度を維持することができます。
バスルームに設置されていることが多い水栓で、コストは比較的高くなります。
主な製品
TOTO TBV03401J
TOTO TBV03409J
2ハンドル混合栓
温水と冷水を個別に制御する2つのハンドルがある混合水栓です。
2つのハンドルを操作することで、冷水と温水のバランスを調節し、適切な水温を選びます。
少し前まではバスルームやキッチンはこちらの水栓が主流でした。
主な製品
TOTO TMS25C
普段何気なく使っている蛇口やシャワーも、浄水機能やタッチレス機能を持つ水栓など機能面やデザイン面において年々進化しています。
特に洗面台やキッチンなどは毎日使うものになるので、リフォームで悩んでいる方は性能やデザインを比較してみるのもいいかもしれません。